中国の大気汚染がますます深刻化している

中国の大気汚染が、ますます深刻化しているようです。

北京の大気汚染のひどさは日本でもよく報道されるようになりましたが、実際は北京だけでなく中国の全土で大気汚染が深刻化していて、12/6には上海でもPM2.5の観測値が記録的な値(500μg/㎥)に達しました。

上海のアメリカ領事館が計測・発表してる数値によると、12/6 13:00に509μg/㎥が記録されていて、これは日本の環境基準(1日平均値)35μg/㎥と単純に比べると、15倍近い数値です。

参考:環境省 微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報

この日の上海は、地面近くまで厚いスモッグに覆われ、外に出るとスモッグの雲の中を歩いているような状態になっていたようです。

また、今月上旬と同じ位大気汚染のひどかった今年1月には、大気汚染がひどすぎて、発生したスモッグが華北~華中の約1200kmに渡って宇宙から観察できました。

汚染の範囲は普段は中国国内に収まっていますが、風が非常に強い日には日本にもPM2.5が流れてくる日があるので、私達にとっても他人事ではありません。

なお中国の大気汚染状況をリアルタイムで知るのには、アジアの大気汚染というサイトが便利です。

アジアの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ

※中国だけでなく、日本や韓国、東南アジア等の速報値も地図やグラフで見ることができます。

アジアの大気汚染 リアルタイム気質指数ビジュアルマップ

またこの他では、中国のアメリカ大使館・領事館が発表しているPM2.5速報値のtwitterも便利です。

北京: @BeijingAir
上海: @CGShanghaiAir
広州: @Guangzhou_Air
成都: @CGChengduAir
瀋陽: @Shenyang_Air

今後旅行、仕事等で中国に渡航する予定のある方は、これらの情報源で事前に大気汚染の状況を確認されることをおすすめします。

東京国立博物館の新春特別公開 (と雪舟 秋冬山水図の公開)

東京国立博物館で、2014年1月2日(木)から1月13日(月)まで国宝絵画の何点かが特別公開されるようです。

東京国立博物館 新春特別公開

公開される長谷川等伯 松林図屏風(安土桃山時代、国宝)、池大雅 楼閣山水図屏風(江戸時代、国宝)、雪舟 破墨山水図(室町時代、国宝)は、いずれも東京国立博物館を代表する所蔵品で、かつ各作家の代表作でもあります。

どれも1~2年に一度は公開されている作品ですが、今のタイミングで見たい方はぜひ足を運ばれてみてください。

なお、これらの作品に続いて、1月末から雪舟の名作 秋冬山水図(室町時代、国宝)も国宝室で展示される予定のようです(参考)。

国立西洋美術館でモネ展が開幕

先週12/7(土)から、上野の国立西洋美術館でモネ展が始まっています。

国立西洋美術館のモネコレクションと、箱根のポーラ美術館のモネ作品、他に、両館が持っているモネ以外の近代絵画のコレクションが展示される展覧会のようです。

国立西洋美術館はモネの作品を17点、ポーラ美術館は19点所有していて、今回の展覧会ではほぼ全て(計35点)が展示されます。

西洋美術館のモネ作品やその他の西洋絵画コレクションは普段常設展示で見られますが、遠方のポーラ美術館の作品も合わせて見られるのは効率的かもしれません。

モネ 風景をみる眼

来週12/16は東大寺秘仏開帳の日です

来週12/16(月)は奈良、東大寺の秘仏開帳の日です。

例年この日は、法華堂の執金剛神立像(奈良時代、国宝)、開山堂の良弁僧正坐像(平安時代、国宝)、俊乗堂の俊乗重源上人坐像(鎌倉時代、国宝)等が公開されます。

中でも、法華堂の執金剛神立像は天平彫刻の名作ですが、公開されるのは基本的に毎年この1日だけなので貴重です。

(しかも昨年と一昨年は、法華堂の修理のため執金剛神立像の公開は行われなかったため、今年は3年ぶりの公開となります)

近くの方で、仏像、古代美術等に興味のある方は、ぜひ見学を検討されてみては如何でしょうか。

東大寺 秘仏開扉について

奈良旅行に行ってきました

先月、各寺院の秋の特別公開と正倉院展の時期に合わせ、奈良旅行に行ってきました。

奈良には今春にも旅行したのですが、今回は、その際に見られなかった寺院と、いくつかの寺院の秋の特別公開、奈良国立博物館の正倉院展等を見学しました。

見た内容を忘れないうちに、訪れた場所とそこで見た美術品、仏像、建築をまとめておきたいと思います。

一覧のうち、◎は国宝、○は重文、※は秋の特別公開の作品を表しています。

東大寺

 東大寺は今春含め数回訪れていたのですが、春には法華堂が修理中で入れなかったのと、その他に再度見ておきたい優れた美術も多かったので再訪しました。

 大仏殿(金堂)は行きませんでしたが、それ以外の代表的な美術、建築をほぼ見学することができました。

東大寺 法華堂(三月堂)

 東大寺の仏像のうち、戒壇院の四天王像、法華堂の不空羂索観音像と諸仏、東大寺ミュージアムの日光・月光菩薩等は奈良時代を代表する名作です。

 建築では、転害門と法華堂は、創建当初から残る数少ない貴重な遺構です。

 また、東大寺ミュージアムで展示中の金堂鎮壇具、八角燈籠火袋羽目板は奈良時代の優れた美術品です。

 その他、南大門と金剛力士像(運慶作)は、それぞれ鎌倉時代を代表する建築、彫刻です。

 戒壇院
   四天王像 奈良時代 ◎
   持国天像
   増長天像
   広目天像
   多聞天像

 法華堂 奈良時代 ◎
   不空羂索観音像 奈良時代 ◎
  梵天像 奈良時代 ◎
  帝釈天像 奈良時代 ◎
  金剛力士像(吽形) 奈良時代 ◎
  金剛力士像(阿形) 奈良時代 ◎
  四天王像 奈良時代 ◎
   持国天像
   増長天像
   広目天像
   多聞天像

 二月堂 江戸時代 ◎

 転害門 奈良時代 ◎

 東大寺ミュージアム
  日光菩薩像 奈良時代 ◎
  月光菩薩像 奈良時代 ◎
  千手観音立像 平安時代 ○
  多聞天立像 平安時代 ○
  持国天立像 平安時代 ○
  十二神将像 平安時代 ○
  東大寺金堂鎮壇具 奈良時代 ◎
   金銀荘大刀
   瑞花六花鏡
   銀製鍍金蟬形鏁子
   銀製狩猟文小壷
   など
  西大門勅額 奈良時代 ○
  伎楽面 奈良時代 ○
  八角燈籠火袋羽目板 ◎
  誕生釈迦仏立像および灌仏盤 ◎
  倶舎曼荼羅 平安時代 ◎
  その他、国宝、重文の彫刻、工芸、文書等多数。

 鐘楼 鎌倉時代 ◎
  梵鐘 奈良時代 ◎

 南大門 鎌倉時代 ◎
   金剛力士像 鎌倉時代 ◎

新薬師寺

 新薬師寺は今春含め3回目の訪問でした。十二神将像を見るために、再訪しました。

 本堂の十二神将像は、東大寺戒壇院の四天王像、日光・月光菩薩像等と並び、奈良時代を代表する仏像です。

新薬師寺 本堂

 本堂 奈良時代 ◎
  十二神将像 奈良時代 ◎
  薬師如来坐像 平安時代 ◎
 地蔵堂 鎌倉時代 ○
 鐘楼 鎌倉時代 ○
 梵鐘 奈良時代 ○
 南門 鎌倉時代 ○
 東門 鎌倉時代 ○

奈良国立博物館

 数回目の訪問。初めて正倉院展を見ることができました。

 正倉院展では奈良時代の優れた美術、工芸が見られました。

奈良国立博物館 正倉院展

 正倉院展
  平螺細背円鏡
  鳥毛帖成文書屏風
  鹿草木夾纈屏風
  漆金薄絵盤
  花喰鳥刺繍裂残片
  など、正倉院の宝物66点

 常設展示
  仏像館 明治時代 ○
   銅像法華説相図 長谷寺 奈良時代 ◎
   義淵僧正坐像 岡寺 奈良時代 ◎
   木造法相六祖坐像(伝行賀) 興福寺 鎌倉時代 ◎
   多聞天立像 平安時代 ○
   十一面観音菩薩立像 勝林寺 平安時代 ○
   木造十二神将立像(未神) 室生寺 鎌倉時代 ○
   降三世明王坐像 金剛寺 鎌倉時代 ○
   など、国宝、重文含む仏像多数
  青銅器館
   古代中国の青銅器

法華寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

法華寺 阿弥陀如来像

 本堂 鎌倉時代 ○
  十一面観音像 平安時代 ◎※
  仏頭 奈良時代 ○
  維摩居士坐像 奈良時代 ○
 鐘楼 鎌倉時代 ○
 南門 桃山時代 ○
 浴室 室町時代
 慈光殿(収蔵庫)
  阿弥陀三尊及び童子像 (絵画) 平安時代  ◎※

海龍王寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

海龍王寺 西金堂

 本堂
  十一面観音菩薩立像 鎌倉時代 ○※
  文殊菩薩像 鎌倉時代 ○
  寺門勅願 奈良時代 ○
 西金堂 奈良時代 ○
  五重小塔  奈良時代 ◎
 経蔵 鎌倉時代 ○

不退寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

 本堂 鎌倉時代 ○
  聖観世音菩薩像 平安時代 ○
  五大明王像 平安時代 ○
   不動明王像
   大威徳明王像
   軍茶利明王像
   金剛夜叉明王像
   降三世明王像
 多宝塔 鎌倉時代 ○
 南門 鎌倉時代 ○

般若寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

 本堂
  文殊菩薩騎獅像 鎌倉時代 ○
 宝蔵館 ※
  阿弥陀如来 白鳳時代 ○※
  胎内仏三尊 平安時代 ○※
   十一面観音菩薩
   地蔵菩薩
   大日如来
  赤地蓮池水禽蜻蛉文倭錦打敷 室町時代 ○※
 経蔵 鎌倉時代 ○
 楼門 鎌倉時代 ◎
 十三重石宝塔と観音石仏 鎌倉時代 ○

室生寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

 金堂の釈迦如来立像、弥勒堂の釈迦如来坐像は平安時代初期を代表する仏像です。

室生寺 金堂

 金堂 平安時代 ◎※
   釈迦如来立像 平安時代 ◎※
   薬師如来像 平安時代 ○※
  地蔵菩薩像 平安時代 ○※
  文殊菩薩像 平安時代 ○※
  十一面観音菩薩像 平安時代 ◎※
  十二神将像 鎌倉時代 ○※
  帝釈天曼荼羅図 平安時代 ○※

 弥勒堂 鎌倉時代 ○※
  釈迦如来坐像 平安時代 ◎※
  弥勒菩薩立像 平安時代 ○※

 灌頂堂(本堂) 鎌倉時代 ○
  如意輪観音菩薩像 平安時代 ○

 五重塔 平安時代 ◎

 奥の院 御影堂 鎌倉時代 ○

長谷寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

 本堂 江戸時代 ◎
  十一面観音菩薩立像 室町時代 ○※(特別公開では、仏像の足元まで入れる)
  雨宝童子立像 室町時代 ○
  難陀龍王立像 鎌倉時代 ○
 宗宝蔵 ※
  十一面観世音薩立像 鎌倉時代 ○※
  地蔵菩薩立像 平安時代 ○※
  不動明王坐像 平安時代 ○※
 登廊 平安時代 ○

聖林寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。
 十一面観音像は、奈良時代の優れた観音像です。

 観音堂
  十一面観音菩薩 奈良時代 ◎

 他、特別公開のマンダラ展。

安倍文殊院

 初訪問。

 本堂
  文殊菩薩像 鎌倉時代 快慶作 ◎
  善財童子像 鎌倉時代 快慶作 ◎
  優填王像 鎌倉時代 快慶作 ◎
  須菩提像 鎌倉時代 快慶作 ◎
  維摩居士像 安土桃山時代 ◎
  獅子像 安土桃山時代 ◎
 白山堂 室町時代 ○
 文殊院西古墳 飛鳥時代 特別史跡

浄瑠璃寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

 阿弥陀堂の九体阿弥陀如来像は、九体仏(9体1組の如来像)の貴重な作例です。

浄瑠璃寺

 九体阿弥陀堂 平安時代 ◎
  九体阿弥陀如来像 平安時代 ◎
   計9体の阿弥陀如来像。
  四天王像 平安時代 ◎
   持国天像
   増長天像
  地蔵菩薩像 平安時代 ○
  不動明王三尊像 鎌倉時代 ○
   不動明王像
   矜羯羅童子像
   制多迦童子像
  吉祥天女像 鎌倉時代 ○※
 三重塔 平安時代 ◎
 庭園 平安時代 特別名勝

秋篠寺

 初訪問。

 本堂 鎌倉時代 ◎
  薬師如来坐像 室町時代 ○
  日光・月光菩薩立像 平安時代 ○
  帝釈天立像 頭部:奈良時代、体部:鎌倉時代 ○
  伎芸天立像 頭部:奈良時代、体部:鎌倉時代 ○

西大寺

 初訪問。秋の特別公開中でした。

 本堂 ○
  釈迦如来立像 ○
   清涼寺式釈迦像の一例
  文殊菩薩騎獅像 及び 四侍者像 ○
 愛染堂 ※
  愛染明王坐像 鎌倉時代 ○※
  興正菩薩叡尊坐像 鎌倉時代 ○※
 聚宝館 ※
  金堂宝塔 鎌倉時代 ○※
  阿弥陀如来坐像 平安時代 ○※
  宝生如来坐像 平安時代 ○※
  吉祥天立像 平安時代 ○※
  行基菩薩像 江戸時代 ○※
  他、重文を含む彫刻、工芸等
 四王堂
  十一面観音立像 ○
  四天王像 ○

平城宮跡

 初訪問。

 平城京の宮殿跡です。

 奈良時代の建物は残っていませんが、復元されている宮殿(第一次太極殿)や庭園(東院庭園)を見学できました。

平城宮跡 太極殿

 平城宮跡 特別史跡
  第一次太極殿
  第二次太極殿跡
  平城宮跡資料館
  遺構展示館
  東院庭園 特別名勝

佐紀盾列古墳群

 初訪問。

 2つの古墳を濠の外から見ました。
 コナベ古墳
 ウワナベ古墳

それぞれの寺院、遺跡の詳細なレポートについては、後日投稿していきたいと思います。

北京旅行の記録 5 ― 王府井

3日目 番外編

王府井

夜、ホテル近くの王府井を散策。

王府井(ワンフーチン)は北京市中心部の伝統ある繁華街で、広い歩行者専用道路に沿って、大規模の百貨店や商業ビルが立ち並ぶ街です。
王府井

百貨店の北京市百貨大楼。
王府井 北京市百貨大楼

百貨店の新東安市場。
王府井 新東安市場

新東安市場の内部。
建物の外見は擬古調でしたが、内部はこのように現代的な造りの百貨店となっていました。
王府井 新東安市場

王府井沿いの細い通りにある、王府井小吃街という屋台街。
王府井小吃街

様々な料理の屋台に混じって、ヒトデや蠍の串を売る屋台が!(食べてはいません)
王府井小吃街 ヒトデや蠍の串を売る屋台

小吃街には雑貨屋等もあり、狭い路地に観光客や見物客が溢れていました。
王府井小吃街

北京旅行の記録 4 ― 明十三陵 定陵

3日目 つづき

明十三陵 定陵

万里の長城を見学した後、ツアーバスで明十三陵の定陵(世界遺産)へ。

定陵は、明の14代皇帝万暦帝の陵墓です。

定陵の入り口。
明十三陵 定陵 入口

柱上の円柱状の部分に、明時代の装飾が残る階段。
明十三陵 定陵 階段

さらに進んだ階段に残る、竜と鳳凰?の装飾石板。
明十三陵 定陵 階段の装飾

定陵の遠景。
石垣上の大きな建物は明楼(めいろう)と呼ばれる楼閣で、定陵で一番大きな建物です。
明十三陵 定陵 明楼

地下の墓室(地下宮殿)へ。
明十三陵 定陵 地下宮殿

万暦帝の生前の玉座を模して造られたという宝座。
明十三陵 定陵 地下宮殿の万暦帝宝座

万暦帝と皇后の棺(複製品)が置かれている後殿と呼ばれる部屋。
明十三陵 定陵 地下宮殿 後殿

中央の大きな棺は万暦帝の棺で、手前の小さな箱は副葬品を収めていた箱です。
明十三陵 定陵 地下宮殿 後殿

地上へ戻り、明楼の裏側へ。
明十三陵 定陵 明楼

明楼内の石碑。
明十三陵 定陵 明楼内の石碑

定陵の一帯には明代の皇帝の陵墓が13ヶ所あり、合わせて明十三陵と呼ばれていますが、そのうち観光客に公開されているのは、この定陵の他、長陵と昭陵という陵の計3ヶ所だけのようです。

今回は時間の都合で他の陵は見学できませんでしたが、定陵の地上の建築、地下の墓室の造り等は観覧していて興味深かったので、機会があればぜひ他の陵墓も見学してみたいと思いました。

北京旅行の記録 3 ― 万里の長城

3日目

3日目は、現地ツアーを利用して万里の長城と明の定陵を見学しました。

万里の長城

万里の長城(世界遺産)は、秦代から明代にかけて北方民族の侵入に備えて築かれた城壁で、そのうち現存している遺構の多くは明代に建造されたものです。

ツアーバスに1時間半ほど乗り、八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)へ。
八達嶺長城は、北京市内の万里の長城の中で一番有名で、観光客の多い長城です。

八達嶺長城の北東側の長城。
この長城の部分を左下から右中部にかけて登りました。
万里の長城 八達嶺

長城の上に登った様子。
万里の長城 八達嶺

奥の山まで長城が続いている光景が望めます。
万里の長城 八達嶺

北東側の長城の中腹部から、南西側の長城を眺めた様子。万里の長城 八達嶺

八達嶺長城では、1時間ほど滞在し長城の中腹に登っただけでしたが、万里の長城の一部を実際に見て、そこに登れたという満足感を得られました。

北京市内では、他にも慕田峪長城司馬台長城等、万里の長城の別の一部を見られる箇所もあるようなので、機会があれば別の長城にも訪れてみたいと思いました。

北京旅行の記録 2 ― 円明園

2日目 つづき

円明園

頤和園に続いて、円明園(世界遺産)へ。

円明園は清代に造られた西洋風離宮ですが、清末期に戦争で破壊され、現在は一部の建物の廃墟だけが残されています。

地下鉄4号線の円明園駅で降り、南門から入園。
円明園 南門

庭園内に残る、石橋の廃墟。
円明園 残橋

庭園内の池。
円明園 池

上記の橋等を除くと目立った建造物が少ない庭園を15~20分ほど奥に歩くと、宮殿の廃墟が固まって残っている区域(西洋楼遺址区、せいようろういしく)に着きます。

以下、西洋楼遺址区の廃墟です。

この廃墟は、元は諧奇趣(かいきしゅ)と呼ばれる建物で、西洋式の泉を囲む3階建ての建築だったようです。
円明園 諧奇趣

元は方外観(ほうがいかん)と呼ばれた2階建ての宮殿の、残された柱部。
円明園 方外観

海晏堂(かいあんどう)と呼ばれる、円明園で最大の遺構。
元は2階建ての宮殿だったようです。
円明園 海晏堂

海晏堂内の、貯水施設の基台。貯水施設は、周囲の噴水に水を供給していたようです。
円明園 海晏堂 蓄水池台基

大水法(だいすいほう)と呼ばれる噴水群の廃墟。
円明園 大水法

黄花陣(おうかじん)と呼ばれる建造物。迷路状の通路を歩くと中央の楼閣に着けます。
円明園 黄花陣

近くから見た黄花陣の楼閣。
円明園 黄花陣

円明園の敷地は広大ですが、建造物や庭園が元のまま残っている箇所はなく、上に載せたような、西洋楼遺址区に残った10区画前後の廃墟群が一番の見どころでした。

2014年春、キトラ古墳の壁画が東京で公開される

来年春、奈良のキトラ古墳の壁画の一部が、東京国立博物館で展示されるとのことです。

東京国立博物館 本館

奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の極彩色壁画が来春、東京・上野の東京国立博物館で特別公開される。「飛鳥美人」で知られる同村の高松塚古墳(同)と並ぶ本格的な極彩色壁画が、村外で公開されるのは初めて。石室からはぎ取られた壁画は同村で修理中だが、完了後は移動が難しいため、村外での公開は最初で最後の機会となりそうだ。 ―朝日新聞デジタル

キトラ古墳の壁画は、キトラ古墳の1km余り北にある高松塚古墳の壁画と並んで飛鳥時代の古墳壁画の重要な作例で、2004年から保存・修復作業が行われています。

キトラ古墳の壁画は、今まで現地で何度か公開が行われたことがありましたが、東京で展示されるのは上記の通り今回限りとなりそうなので、現地での公開が待てない人にとっては、来春の展示は貴重な鑑賞の機会となりそうです。

なお、壁画は2016年をめどに修復、展示設備の建設が完了し、現地で恒久展示される予定とのことです。

参考
キトラ古墳壁画 東京国立博物館で特別公開 ― 東京国立博物館 プレスリリース