今秋開催の日本国宝展(2014年10月15日~12月7日、東京国立博物館)の公式ページが公開されていました。
日本国宝展
主催社の1社NHKプロモーションの展覧会紹介ページ、同じく主催社の読売新聞の正月版に掲載されていた情報も含めると、現時点で以下の作品が出品される予定のようです。
・土偶(縄文のビーナス) 縄文時代、長野県茅野市出土
・土偶(縄文の女神) 縄文時代、山形県舟形町出土
・土偶(合掌土偶) 縄文時代、青森県八戸市出土
・土偶(中空土偶) 縄文時代、北海道函館市出土
・金印(漢委奴国王印) 弥生時代、福岡市博物館蔵
・玉虫厨子 飛鳥時代、法隆寺蔵
《玉虫厨子》 部分
・元興寺極楽坊 五重小塔 奈良時代、元興寺蔵
・多聞天立像 平安時代、興福寺東金堂蔵
・普賢菩薩像 平安時代、東京国立博物館蔵
・舎利容器(金亀舎利塔) 平安時代、唐招提寺蔵
・倶利伽羅龍蒔絵経箱 平安時代、當麻寺奥院蔵
・善財童子立像 鎌倉時代、安倍文殊院蔵
・大井戸茶碗 銘 喜左衛門 朝鮮時代、大徳寺 孤篷庵蔵
・秋冬山水図 雪舟筆、室町時代、東京国立博物館蔵
・松に秋草図 長谷川等伯筆、安土桃山時代、智積院蔵
※全て国宝
長谷川等伯《松に秋草図》 部分
出品作品は、美術的・歴史的価値の高い作品や、普段東京では見る機会が少ない作品が多く、いずれも貴重です。
縄文時代の土偶は、国宝に指定されている全5体のうち、今年新たに指定された1体を除く、4体が揃います。
弥生時代の《金印(漢委奴国王印)》は、歴史資料としても有名な作品です。
法隆寺所蔵の《玉虫厨子》は飛鳥時代の工芸作品の傑作で、普段は法隆寺の展示館の目玉となっている作品の一つです。
《元興寺極楽坊 五重小塔》(元興寺)、《多聞天立像》(興福寺東金堂)、《舎利容器(金亀舎利塔)》(唐招提寺)、《善財童子立像》(安倍文殊院)等は、制作年代は様々ですが、いずれも奈良の仏教美術の優品です。
絵画では、東京国立博物館所蔵の《普賢菩薩像》、雪舟筆の名作《秋冬山水図》の他、長谷川等伯の華麗な障壁画《松に秋草図》(智積院)が京都から出品されるようです。