東京国立博物館で4月下旬から開催予定のキトラ古墳展の詳細が、公式ウェブサイトにアップされています。
キトラ古墳の壁画は、キトラ古墳から1km余りの距離に位置する高松塚古墳の壁画と並んで、飛鳥時代の古墳壁画の代表的な作例です。
壁画自体は1983年に発見されましたが、その後カビの発生や壁画の劣化が見られたため2004年から壁画の剥ぎ取りが開始され、現在は修復・再構成作業が行われています。
キトラ古墳の壁画には、
- 石室の四側面に1体ずつ描かれた、空想の動物を象った四神像(朱雀、青龍、玄武、白虎)
- 石室の四側面の各下部に3体ずつ描かれた十二支像(子~亥)
- 石室の天井に描かれた天文図
の大きく3種類の壁画がありますが、
今回の展示では、四神像のうち3像(朱雀、白虎、玄武)と、十二支像のうち2像(子、丑)、そして副葬品類が出展されます。
特に、キトラ古墳の壁画の中でサイズが大きく中心的存在の四神像が3点出展されるのは楽しみです。
キトラ古墳の壁画は、2016年をめどに修復が完了し、以降は現地の保存施設で保存・展示される予定となっています。
貴重な作品で頻繁に移動するのは難しそうなので、東京で見られる機会は今回の展覧会が最初で最後となるかもしれません。